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若林正恭著「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」感想

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数々の本を執筆し、作家としても大活躍のお笑い芸人オードリーの若林正恭さん。今回は、若林さんの旅エッセイ「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を紹介します。

一人旅の記録

相方の春日さんとのズレ漫才で知られる、オードリー若林正恭さんが書いた「キューバへの一人旅」の記録。

作られた話ではなく、旅の実話に基づいたエッセイ。若林さんの感性と共に旅をしているような感覚を味わえる1冊。

 

陽気な国民性を求めて旅立ったキューバで、案内してくれる現地ガイドがまさかの人見知りで、仕事モードで話を振ることになった…等、クスッと笑えるエピソード多数。

1年前に亡くなったお父さんに対する想いも中盤からクロスしだして、最後はじんわり涙が…。

題名の意味

 「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

この題名には、資本主義と社会主義、自由に対する考えが含まれています。

 カバーニャ要塞内ではよく野良犬を見かけた。野良犬たちは、通りすがりの観光客に媚びてエサを貰っていた。

東京でよく見る、しっかりとリードにつながれた、毛がホワホワの、サングラスとファーで自分をごまかしているようなブスの飼い主に、甘えて尻尾を振っているような犬よりよっぽどかわいく見えた。

(本文より抜粋)

 汚れていても、貧しくても、誰かに飼いならされるよりも自由を選ぶ方が気高く感じる。若林節炸裂のタイトルですね。

こんな人にオススメ 

競争社会に疲れ、悩んでいる人 

キューバが社会主義国家ということもあり、新自由主義や行き過ぎた競争社会について触れているところが多々あります。

若林さんなりの、生きづらい世の中に対する視点を学ぶことで「まあ、ほどほどにやるか」とリラックスできるかもしれません。

親とうまく向き合えない人

亡くなったお父さんが最後に行きたがった地がキューバであったことから、キューバで亡きお父さんへの想いを馳せる若林さん。本書の中で描かれる親子像は熱く、自他ともに認めるファザコンである若林さんの一面を見ることができます。テレビでは滅多に見せない、若林さんの父への強い愛情に感動します。