生きてる間は暇つぶし

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篠田桃紅著「一〇五歳、死ねないのも困るのよ」のレビュー :どの言葉も説得力が違う。大先輩の格言集。

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「一〇五歳、死ねないのも困るのよ」

「これっきりだから、伝えておきたいこと。」

タイトルと帯の台詞で衝動買いしてしまいました。著者は美術家、篠田桃紅(とうこう)さん。105歳の今でも、第一線で美術家として活動している。そんな桃紅さんが後世に残しておきたいメッセージを綴ったのが「一〇五歳、死ねないのも困るのよ」

もう気になるでしょ、これは!

私たちの大先輩が語る、人生とは?幸福とは?心とは?

 

 

面白がる精神を持つ 

予定があったけれど、雪が降ってキャンセルになった。雪が降ったら降ったで、ほかのことをして楽しもう、という感覚

老いて杖をつく生活になった。杖をついていることを憂うのではなく、長く生きたことを振り返るきっかけにする。そういう思考の転換が大事。

ネガティブ思考の人は、つい悪いことに目がいきがち。僕もつい考えすぎるところがあるので、桃紅さんを見習いたい。

自分とも、外界とも柔軟に接することで人生は楽しいものになる。嫌なところばかりに目を向けていては本当に不幸になってしまう。

自分の心に広がりと厚みを持たせて、その心を働かせていれば、人生はいつまでも飽きません

 「なんか楽しいことないかなあ」とか言ってるうちは人生楽しめねえぞ!ってことですな(笑)

楽しいことないかな星人に読んでほしい。

 

老いは不幸でない

 老醜。老残の身をさらす。

「老」がつく言葉はなんだか悪いイメージになっていて、世間は老いの良さを認めていない。そう桃紅さんは語っています。

最近は「美魔女」「アンチエイジング」など老いに逆らうことが美徳になっていますね。桃紅さんには、どう見えているんだろうか。

若き日も暮れる日も、それなりにいい

若いからいい、老いたから駄目だ。そういった価値観は捨てようと思った。「もう、うちらババアだわ~~」とか言いながら、階段上ってる大学生達にも読んでほしい。

 

「羨む」「妬む」は愚かなこと

みんな、自分の運命のなかで、寂しい、悲しい思いをしていると思います

それぞれの人生、運命の中で苦しい思いをしていない人はいない。妬み、羨むような人でも寂しい思いは、必ずある。人のことを羨む暇があるなら、自分の幸福について考える。他人を羨んで、やたらディスる人にも読んでほしい。 

 

思い出はいいものにする

生かしかたが上手な人と、宝の持ち腐れのような人。さらに宝というほどなにもないのに、置かれた境遇を宝に変えてしまうような人。

桃紅さんは、「昔のことを思い出すのがとても楽しみになりました。」と書いています。思い出は、”余韻”として人生を彩ってくれる。105年生きてきた中で、嫌な思いや悲しい思いもたくさんしてきたけど、”思い出として残っていること自体が非常にありがたいこと”と捉えているそう。「過去は美化される」とよく言いますが、人間の処世術の基本なのかもしれません。「ろくな思い出ねえわ、マジで。」と酔いつぶれている人生どうでもよくなったマンにも読んでほしい。 

 

無知は人生の損

 桃紅さんは「日本は神の国で絶対に侵されない」と信じていた戦時中の日本人の無知を例に挙げ、「無知は自分の人生を投げ出しているようなもの」と語っている。

日本人の思考は、科学的でなく、情緒的です

 様々な時代、人を見てきた結果、日本人は情緒的だと。たしかに、そういった文化は今でもありますね。「みんなこうだから、こう。」に弱いですもんね。自分の頭で考える癖を付けたい。「勉強なんてなんの役に立つんだよ」と勉強をやらない子達にも読んでほしい。

 

最後に

「おばあちゃん!死ねないの、あんまり困ってないじゃん!」って思いましたが、メッセージとしてはどれも覚えておきたい名言ばかりでした。すべての人に読んでほしい。 

一〇五歳、死ねないのも困るのよ

一〇五歳、死ねないのも困るのよ