
10月24日に発売された高橋優さん6枚目のアルバム「STARTING OVER」
「来し方行く末」以来、2年ぶりの待望のアルバムは一体どんなものだったのか!?
感想を書いていきます。
ボリューム満点の16曲入り!
今回のアルバム「STARTING OVER」は、シングルに収録された6曲を含む16曲入り。
ベストアルバムかと思ってしまうほどのボリューム感。買う前から期待大でした。
しかも発売当日時点で、16曲のうち7曲がタイアップ曲。高橋優という歌手がどれだけ勢いを増しているかが一目でわかりますね。
こうなってくると、ファンは「最近、世間に合わせたふんわりした曲ばっかり作ってるな?」なんて思ったりします。
今回の「STARTING OVER」はそんな心配もしっかり裏切ってくれて、おかしいことをおかしいと歌う、世間を斜めから見ているあの頃の高橋優が戻ってきているような感じがしました。
「平成最後のロックンロール」の副題に負けない名盤です。その魅力はシングル以外の10曲にあります。
めまぐるしい曲順
「STARTING OVER」は、1曲ずつに感情が振り回されるような曲順になっています。
ここで収録曲のリストを見てみます。
※太字がアルバムで初登場の新曲
【収録曲】
1.美しい鳥
2.ストローマン
3.シンプル (花王ビオレ「スキンケア洗顔料」「うるおいジェリー」CMソング)
4.虹 (2017ABC夏の高校野球応援ソング/「熱闘甲子園」テーマソング)
5.若気の至り
6.いいひと
7.aquarium (東海テレビ・フジテレビ系 オトナの土ドラ「結婚相手は抽選で」主題歌)
8.ありがとう (映画「パパはわるものチャンピオン」主題歌)
9.Harazie!!
10.ルポルタージュ (テレビ朝日系土曜ナイトドラマ「オトナ高校」主題歌)
11.キャッチボール
12.ロードムービー (「映画クレヨンしんちゃん襲来!!宇宙人シリリ」主題歌)
13.leftovers
14.非凡の花束
15.STARTING OVER
16.プライド (アニメ「メジャーセカンド」エンディングテーマ)
えぐみの強い毒っ気のある曲のあとに優しい曲。同じ人が書いたのかが信じられないほどの振り幅で次々と展開される。
「aquarium」で社会の汚れた部分を歌ったあとに「ありがとう」で親から子への愛を歌う。
どれが本当の高橋優なのかわからなくなり、どれもが高橋優っぽいという、彼の真骨頂が存分に発揮された曲順です。
「aquarium」
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「ありがとう」
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アルバム曲にチラつく「高橋優を切る高橋優」
シングル曲で表舞台に出ている高橋優というアーティストを気に入っていない裏の高橋優が書いたような歌詞がチラホラ出てきます。
シングル曲の間にこれがはさまるので、二重人格のような感じで非常におもしろいです。
2曲目「ストローマン」
分かりあってたい とか歌ってた
いけ好かない眼鏡のケツを蹴飛ばせたらならねえ
少しは心安らぐのかな
6曲目「いいひと」
いい人ですねって言うのは
大抵都合のいい人って意味
そして僕にとっては闇の顔 秘密にするための
都合のいい顔
11曲目「キャッチボール」
付け焼き刃で乗り越えてるような毎日でも
明日はきっと…なんて
気休めの言葉をまだ少し信じてる
日常を歌う曲の集大成「非凡の花束」
「サンドイッチ」
”嬉しいことも嫌なことも どっちつかずで格好悪い日も 一緒に食べて笑えればいいのさ 塩っ辛い毎日サンドイッチ”
「リーマンズロック」
”会社に行こう生きていく お金のために”
「ボーリング」
”あぁ 面倒臭ぇ 朝起きなきゃならないのが 面倒臭ぇ”
このあたりに代表される日常系の曲。今思うことを今歌う「リアルタイムシンガーソングライター」としてデビューした高橋優さんにとっての得意分野ですね。
この中に新しく入るのが「非凡の花束」という曲。
家に帰ったらひたすら眠るだけって歌が好きだけど
いまから電池切って家でひたすら寝たらどうなるのかな
たとえばこのまま部屋から出ないで今日を過ごしたら
誰か困るかな とか思いながらいつも支度してる
誰もがなにげなく日常で思ったことを書いた歌詞。
「同じ日々の繰り返し」や「昨日の涙と、今日のハミング」で歌われた、なんでもないありふれた毎日。それに対して、ねぎらいの花束を添えたようなサビになっています。
記念日じゃないけど 君に花束を
いい匂いするでしょ いつもありがとう
なんでもない日が 特別に変わる
君のなにもかも 愛してる
尖ったギラギラ成分が多めの「STARTING OVER」に優しさと愛を織り交ぜる「非凡の花束」
壮大なメロディで涙を誘うこの曲は、タイアップや結婚式にこれからどんどん使われそうな気がします。
まさに再出発「STARTING OVER」聴いたことない人にもおすすめ
アルバムタイトルは、再出発という意味の「STARTING OVER」
・高橋優を聴いたことがない
・「明日はきっといい日になる」ぐらいしか知らない
こんな人にもおすすめです。「STARTING OVER」を1枚聴いたら、どんな歌手なのかがわかるし、曲調が1つずつ大幅に違うのでハマる曲がどれか出てくるはず。
高橋優のギラギラしてた頃が好き、闇の部分が好きなんて方にはピッタリのアルバムです。
丸くなったどころか、また鋭くトガりだしてます(笑)
僕のお気に入りは、「ストローマン」と「STARTING OVER」です。
平成の時代を歌った曲まとめです。こちらも読んでいただけると嬉しいです。